英語の学習の特色として、まず指摘されるのは、英語は「積み上げ教科」だという事です。これは、英語の学習において、前の範囲に苦手なものを残しておいたままだと、それ以降の範囲の学習に支障が出てくるということを意味します。 例えば、英語の学習の最初に学ぶ「過去形」を理解できない人が、後に学習する「過去分詞形」などを理解する事は難しいということです。もちろん、これはそのほかの文法についても同様のことが言えます。 このように、単元ごとに学習を切り離す事ができる社会や理科の学習法と違い、英語の場合は、前の単元を理解していないと、後の単元は確実に理解できなくなる事になります。そして、時間を経過していくうちに、中学1・2年で大きく学力の差がついてしまうと、それを挽回する事は難しくなってきます。また、中学英語を理解していない場合、高校入試や、高校の英語の学習にも支障が出てくることになります。 そのため、中学校の普段の授業で学んだ単語・文法を、その日のうちにしっかりと着実に覚えておくことの繰り返しが、英語の成績の低下を防止するだけでなく、高校受験期の学習の負担を減らすことにもつながります。 まずは、授業で学習する文法や単語をその日のうちに理解するように努めることが大切だと考えられます。それでも理解できない場合は、少なくとも中間テストや期末テストの対策のための学習を進めていく間に確実に理解しておくことが必要ですし、夏休みや冬休みなどに、学期ごとに学んだ単語や文法などの中から、理解できなかった内容のものを確実に復習しておく事が肝心です。 また、英語は「積み上げ教科」なので、理解できなかった分野にまでさかのぼって復習することを繰り返すと、これまでの苦手だった部分が一気に理解できるようになるということもあると思いますし、成績にも十分にその成果が反映されてくる事になると思われます。
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