高校受験に向けた勉強の中には、塾や家庭教師のように、他の人から管理される形の勉強と、自力で参考書や問題集を使って独学で勉強する方法があります。そのほかに、自力での学習の中で通信添削などの仕組みを使って他の人の指導を受ける仕組みを導入できる「通信教育」を活用した勉強もあります。 塾や家庭教師のように、他の人から管理される形の勉強は、独学では分からないポイントを押さえることが出来る反面、自分のペースにあわせることが難しく、結果として学校と同じように授業についていけない人が出てくる可能性があるという弱点があります。ただし、最近では、家庭教師に関しては、生徒のペースに合わせて家庭教師が指導するということを方針に掲げている家庭教師業者もあるので、もし家庭教師を検討するなら、なるべく自分のペースを大切にしてくれる家庭教師のほうがよいでしょう。 一方、独学の場合、自分のペースで、わからない部分を重点的に学習したり、参考書や問題集のレベルを自分で調整したりすることができますが、一方で、模擬試験を受験できないなど、塾に通っている人とはまったく別の独自路線での学習になるので、自分の学習方法が確立できていない人は独学には向かないという事もいえます。逆に言うと、自分の学習方法が中学2年くらいまでにすでに確立できている人の場合は、塾に通うことで逆に自分のペースが崩されてマイナスの効果となる可能性があり、そうした人は自分の学習方法をそのまま追求して受験に臨んだ方がよいといえます。 そして、塾や家庭教師と、独学との中間に位置するのは「通信教育」といえます。独学の学習パターンの中に、通信教育の添削システム等を活用して、塾のように独学ではわからないポイントを抑えることができるメリットがあり、使い方によっては、塾通いと独学の両方のよいところだけを取ることができます。ただし、通信教育は、基本的には独学の学習の支援システムといえるので、うまく使いこなせない場合や、自分のペースがコントロールできない場合には、通信教育の効果は十分に生かせないことになります。一方、独学の中の補助教材として通信教育のシステムの一部を活用する人や、いじめなどの理由で塾通いが困難な場合に独学だけでは不安だという事で、塾代わりに通信教育を活用する人もいたりして、使い方が千差万別なのも通信教育の特徴です。 何れにしても、自分の性格や成績、学習パターン等を総合して考えながら、どのような学習で受験に臨むのか、よく考えて判断する事が大切です。
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