中学生の5教科(国語・数学・英語・社会・理科)の勉強法-高校受験対策から日常の学習まで



特集:中間テストと期末テストの違い(8)塾通いの人のテスト勉強法

 学校のテスト勉強を行う上で、特に塾に通っている人の場合は、学校のテスト勉強を優先すべきか、塾の勉強を優先すべきかという点で悩む人が意外と多いと言われています。

 大きな視点でみると、塾の勉強も学校の勉強も結局は同じことを学んでいるわけですが、細かい話をすると、目前に近づいている学校のテストに塾の学習を生かすことができる場合とそうではない場合があります。

 中間テストと期末テストで共通している5教科の場合でも、塾が学校の学習より早い進度で学習を進める方針の場合、学校のテスト「2週間前」の時期に塾で学んでいる内容が、すでに目前にせまっている学校のテストの範囲を超えてしまっていることすらあります。テスト対策の勉強をしたいのに、塾の勉強は学校のテストの範囲より先に進んでしまっていると、学校のテストの範囲を復習する時間が取りにくいということになり、学校のテスト勉強のための対策がうまくできない状況に陥っている人もいます。

 また、期末テストの場合は、学校の勉強と塾の勉強との違いが大きく出てきていて、塾では実技4教科の勉強はカバーしないケースも多いために、5教科しか勉強しない、あるいは5教科しか勉強する時間がないという生徒も多い傾向にあります。

 もちろん、学習塾の中には、学校のテストの直前にはテスト対策を行うこともありますし、最近では実技4教科(副教科)の学習の面倒を見る塾も個人経営の塾を中心に登場していますが、ほとんどの場合は、時期が遅すぎたり、演習量が不足したりしている事が多いと思います。学校のテストは、2、3日では十分な対策はできないので、塾が行う「学校のテストのための対策」などは不十分になってしまいがちです。

 このような場合、塾の勉強はほとんどの場合は学校の勉強より先に進んでいるわけですから、学校と塾の両立ができている人は、すでにテスト範囲についてもほぼ十分に対応できていると思うので、あまり心配する必要はないと思います。期末テストの実技4教科の学習のときには、自分なりに細かい時間を見つけて暗記していくなど、効率の良い時間の使い方を考えていくことが大切になります。

 ただし、塾の勉強がハードで、かえって学校の勉強に自分のペースで取り組めないため苦労しているという人の場合、そのような人の中には、学校の勉強の範囲すら十分に理解できていないのに、さらに塾の早い学習スケジュールに追われていて、前の学習内容の復習が十分にできていない人がいると思います。前の学習内容の理解が十分ではないという自覚があるからこそ、学校のテストに向けた対策が十分にできていない現状に悩んでいるのだろうと思います。

 そのような悩みを抱えている人の場合は、塾と学校との両立に困難を感じている人だと思います。そうした自分の現状を認識できている人は、その解決策を模索していく中で、自分にあった勉強スタイルを見つけることができると思います。そもそも、学習は早く進めればよいというものではなく、学校のように遅い進度の授業であっても、一つ一つの学習内容を十分に理解することを優先すべきです。塾の学習が、自分のペースと合わないという人は、保護者とも相談して、自分の勉強のペースにあった塾に転塾するとか、学校のテストを優先するために塾通いを一時的にやめるというような選択もあります。


「中間テストと期末テストの違い」目次
(序章)中間テストと期末テストの違い(TOP)
(p1)中間テストは「5教科」のみ。重点的な勉強ができる。
(p2)中間テストの心構え(数学・英語・国語)
(p3)中間テストの心構え(社会・理科)
(p4)期末テスト・学年末テストは「副教科(実技4教科)」の勉強時間も確保!
(p5)副教科(実技4教科)は細かい空き時間などを活用してみよう
(p6)テスト範囲の発表後に勉強を始めても遅い!
(p7)時事問題対策について
(p8)塾通いの人のテスト勉強法

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目次

はじめに 中学生の5教科の勉強法について
まず、「5教科450点」をめざそう
5教科450点を中学のテストで取りたい人へのアドバイス
得意・苦手科目との向き合い方
英語
英語は、積み上げ教科! 授業で学んだ単語・文法を着実に覚えていこう
英文法は「丸暗記」ではなく、大切なポイントを把握して覚えよう
数学
数学が苦手な人は、小学校の算数の復習からスタート
数学の授業で学んだ公式・定理を使いこなすため、例題で練習を重ねる
国語
国語は、漢字の読み書きなど着実に努力が反映される分野を固める
国語の文法や古文など、覚える事が多い分野への対応法
社会
社会は、地理・歴史・公民の3つの分野の得意・不得意を把握しよう
社会の重要語句を暗記するために、教科書の流れをつかんでおく
地理の勉強法 | 世界や日本の各地域の特色をつかむため、白地図の活用が有効
歴史の勉強法 | ノートまとめを工夫し、時代の流れを把握していく事が大切
公民の勉強法 | 時間がなく復習が不十分でも焦らずに出来ることから勉強しよう
理科
理科の1分野は数学のような学習法も必要、2分野は社会のような暗記主体の学習法が重要
出題されやすい「理科実験」などの問題で、応用力を身につける
理科の勉強法|2分野で出題されやすいのは「観察」に関する問題
夏休み・冬休み・春休みの勉強方法
夏休み・冬休み・春休みの勉強方法
成績の伸びが実感できないとき、成績が伸びるまで頑張ろう
休み期間の勉強は、数学・英語が最優先!
高校受験に向けて
塾を選ぶか、自宅学習を選ぶか。入試本番まで「残り1年」の選択。
「口コミ」に頼らない塾選びとは
高校受験に備えるために、わかりやすい参考書や問題集を選ぶ。
中3の秋以降の成績は、夏休みの勉強で大きく左右される。
内申書や面接も考慮すると、実技4教科(副教科)も普段から手を抜かずに!
高校受験直前、偏差値30台・40台の人は、どの部分を集中的に学ぶべきか
高校受験直前、授業が終わっていない範囲はどう対応するか
通信教育はどれだけ必要?

特集

参考書の使い方と問題集の使い方
中間テストと期末テストの違い

実技4教科(副教科)について

中学実技4教科(音楽・美術・技術・家庭・保健体育)期末テスト・学年末テストの勉強法(外部サイト)

中学生の皆さんの学校生活に役立つサイト

中学生のテスト勉強を応援するサイト(外部サイト)
中学生・高校生のスポーツ障害(外部サイト)

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