数学の勉強を進める際に、多くの人は、公式を暗記しようとして懸命に丸暗記しようとする場合が多いと思います。しかし、実際には、公式を丸暗記しても、その公式を実際のテスト問題で使えるようにしておかなければ、せっかく覚えた公式も使えないということになります。また、そもそも、公式を丸暗記しようとしても、意味がわからないままに丸暗記しようとすれば、暗記の定着度も非常に悪く、結果的に公式そのものを覚える事ができない、あるいは覚えた公式を忘れやすいという、悲惨な結果になることもあります。 そのため、公式を覚えるためには、暗記に偏るのではなく、演習問題中心で学習を進めていくということが大切です。まずは、教科書の例題を見ながら解き、次に教科書や問題集の基本的な問題を繰り返し解くことで、覚えた公式をどのようにテスト問題に生かしていくのかということが感覚としてつかめると思います。 このようにして、問題演習を通じて公式の活用の方法をつかんでいくと、丸暗記するよりも早く公式を覚える事ができる上に、公式を実際に問題の中で使いこなすことができるので、テストの点数に直結するような効率のよい学習を行う事ができます。 また、図形などを取り扱う分野の場合は、実際のテスト問題で描かれている図形などが非常に複雑であり、また、問題文に多くの条件が提示されていることから、問題に答えるために非常に長い時間を要する場合もあります。そのため、教科書で学習した定理などを踏まえて、テスト問題で描かれている図形の中のどの部分の角度が同じなのか、また、どの部分の辺の長さが同じなのか(あるいは比率がどのくらいなのか)など、テスト問題で示された条件以外に自分で様々な条件を導き出さなければなりません。その訓練のためにも、やはり、定理を暗記するのではなく、問題演習を数多く行っていくことが重要だと思います。
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