さて、5教科の合計得点で450点を超えるためには、1教科あたりテストの平均が90点を超えることが必要です。つまり、特定の教科が苦手で、なかなか90点台を突破できない場合には、苦手科目をカバーするために、得意教科で常に95点〜100点を維持していかなければなりません。 また、現実の問題として、5教科450点を取るということは、偏差値に換算すれば、偏差値60代後半から70前後の数値を出していくくらいの学力が必要だという事がいえます。5教科480点台後半の得点を取る事ができれば、その回のテストに限っては、おそらく偏差値70は超えることができる、というくらいのレベルでしょう。しかし、一般的には、450点台ぎりぎりの得点なら、偏差値は65〜67前後という厳しい数値が出てくるのが現実なのではないかと思われます。 さて、仮に、皆さんが、「5教科450点」を視野に入れているのに、実際にはそこまで達していないという場合、多くは、ある特定の科目で80点台〜70点台しかとれず、ほかの全ての教科で90点以上を獲得しても、合計では450点台には届かないという結果になってしまうケースが多いと思います。その場合、まずは「5教科450点」を達成するためには、2つの方法があります。 (1)苦手教科を克服する努力をして、全ての教科で90点以上を取る このケースの場合、苦手教科の教科という難しい課題に挑戦するのはよいのですが、苦手教科ばかりに気をとられてしまうと、得意教科の学習が疎かになり、得意教科すら目標の得点に達する事が困難になってしまうというリスクがあります。 (2)苦手科目の目標のハードルを下げる代わりに、得意科目2科目以上で97点以上を取り続ける このケースの場合、得意教科の目標のハードルを非常に高く設定しなければなりません。しかし、得点源となりうる得意教科に頼らざるを得ないことになるので、得意教科で簡単なミスをしてしまっただけで、「5教科450点」の目標の達成が困難になってしまうというリスクがあります。 このように、上記に挙げた2つの方法には、それぞれのメリットとデメリットがあります。また、苦手科目を重点的に学習しても、その成果を実感するためには3ヶ月ほどを要するといわれています。 そのため、苦手科目の克服は長期的な計画を立てて取り組んでいく一方、得意科目についても、まずは成績を落とさない程度に勉強を続けることが重要です。そして、苦手科目の成績が伸びなかったときのためのリスクを回避するために、得意科目では100点に近い得点をとり続けることができるように、教科書の隅々の部分まで理解するくらいの細やかな対策をしておく事が大切です。
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