受験を強く意識している人によくありがちなのが、単元別の知識を固めることなく、いきなり入試形式の総合問題に手を出してしまうパターンです。一例として、学習塾などで、頻繁に模擬試験などを実施している場合、普段の学習から模擬試験ばかりを意識し、模擬試験に出題されるような難しい問題ばかりに挑戦しようとしてしまうけれども、結局空回りしてしまうケースなどが挙げられます。 模擬試験などの復習は大切だということは否定しませんし、入試本番に近い形式の問題に取り組む事も大切であることは間違いないのですが、しかし、教科書レベルの問題を理解できないうちから、いきなり難しい問題ばかりに取り組んでいても、着実な学力の向上は望めず、特に数学や英語などの「積み上げ教科」の成績は伸び悩んでしまう一方です。そうした状況にある人の場合は、教材選びから見直していくことが大切になります。 模擬試験などの難しい問題を解かなければ受験を戦えないと考えている人も多いと思いますが、模擬試験のような形の問題を学習のメインにしてしまうと、模擬試験で偶然問われた知識については復習できたとしても、それ以外の部分の学習の進み具合を自分で管理できなくなってしまうというデメリットがあります。苦手な単元について深い知識が問われなかったがゆえに模擬試験の得点が高く出るという場合もあり、そうした場合に、自分の本当の苦手な単元を正確に把握できずに、テストや受験の本番で点数を大きく落としてしまうこともあります。 自分はどの単元が苦手なのかという事は、教科書や、単元別にまとめられた問題集などを解くことで把握する事ができると思います。単元別にまとめられた問題集については、一通りの学習内容が網羅された教材を選択することが大切です。一通りの学習内容が網羅された教材、あるいは学校の教科書の章末問題などを解いてみて、自分が苦戦した単元が、自分の本当の苦手な単元です。そして、自分の本当の苦手単元を克服し、場合によっては特定の苦手単元のみについて取り上げられた問題集(たとえば「数学の証明問題」だけを集めた問題集など)で集中的に苦手分野を理解し、基本を完成させた上で、模擬試験や過去問などの応用問題に取り組むことが大切だといえます。(過去問については前のページにも解説しています。)
目次
特集
実技4教科(副教科)について
中学生の皆さんの学校生活に役立つサイト
家庭での学習のために
通信教育
sponsored link
Amazon
パーフェクトコース問題集 中学英語 新装版: CDつき
英語長文問題精講―高校入試
(c)中学生の5教科の勉強法-高校受験対策から日常の学習まで