中学生の5教科(国語・数学・英語・社会・理科)の勉強法-高校受験対策から日常の学習まで



理科の勉強法|2分野で出題されやすいのは「観察」に関する問題

 理科の授業では、2分野においても、1分野の「実験」と同様に、実際に「観察」という形の体験学習を行うことで、教科書の文字だけでは分かりにくい内容の事を理解できるようにするという意味があります。そしてこれらの問題は、応用的な問題としてよくテストでも出題されます。

 しかしながら、授業で、実際に観察を行う学習は、2分野に関してはかなり限定的にならざるを得ず、1分野の実験のように理科室の設備で出来るような観察は、岩石の種類の観察とか、植物の仕組みについての観察などかなり限定的なものです。というのは、2分野の太陽系に関する事柄などの天文学の分野や、あるいは気象・天気に関する分野などは、時間的な制約や、学校の設備では観察が困難なことが多かったりするものです(一つの例として、例えば太陽の軌道などについて実験道具を用いて一日中観察しているような学校はほとんどないけれども、テストでは、円形の実験道具を用いて一日中観察した場合などについて問われるような事が多かったりします。)。従って、これらの分野での観察学習を行っている学校はほとんどないものと思います。もし仮にそうした観察があるとすれば、模型を使って教師が授業で説明していく形で以って観察に代えているものだろうと思います。

 従って、テストや高校入試では、1分野の実験に関する学習は、実際に授業の実験の学習で行った事を覚えていれば、実験結果についてそのまま問われたりする事も多いので、実際にテストで問われそうな実験内容についても想定しやすく、それだけ問題に対応しやすいのですが、2分野の場合は、実際には観察していないような事について、授業の解説や教科書の文章などをみながら、「このような観察をすればどのような結果が得られる」という事を、自分では観察していないことであっても、「このような観察をすればどのような結果が得られるのかという内容が、入試で出題される」ということを、パターンをつかむことが大切です。実際のところは、ワークブックや問題集などを使ったほうが、問われやすい観察などについてのパターンを把握する事ができるものと思います。ただし、1分野のように計算を要する問題が少なく、社会のように用語の暗記でかなり対応できることが、2分野の学習のやりやすさでもあるので、2分野の勉強はおろそかにしないほうが何かと楽になると思います。

 なお、気象や宇宙、あるいは古代の地層などについては、日常では見ることが出来ない現象を対象にした学習なので、実感がつかみにくい内容ですが、それらの分野については、例えばテレビの科学系のテーマを取り扱った番組では非常に興味深い内容のものが映像として紹介されている例もあるので、関心を深めるという意味ではテレビ番組の活用も大切に成るものと思います。


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目次

はじめに 中学生の5教科の勉強法について
まず、「5教科450点」をめざそう
5教科450点を中学のテストで取りたい人へのアドバイス
得意・苦手科目との向き合い方
英語
英語は、積み上げ教科! 授業で学んだ単語・文法を着実に覚えていこう
英文法は「丸暗記」ではなく、大切なポイントを把握して覚えよう
数学
数学が苦手な人は、小学校の算数の復習からスタート
数学の授業で学んだ公式・定理を使いこなすため、例題で練習を重ねる
国語
国語は、漢字の読み書きなど着実に努力が反映される分野を固める
国語の文法や古文など、覚える事が多い分野への対応法
社会
社会は、地理・歴史・公民の3つの分野の得意・不得意を把握しよう
社会の重要語句を暗記するために、教科書の流れをつかんでおく
地理の勉強法 | 世界や日本の各地域の特色をつかむため、白地図の活用が有効
歴史の勉強法 | ノートまとめを工夫し、時代の流れを把握していく事が大切
公民の勉強法 | 時間がなく復習が不十分でも焦らずに出来ることから勉強しよう
理科
理科の1分野は数学のような学習法も必要、2分野は社会のような暗記主体の学習法が重要
出題されやすい「理科実験」などの問題で、応用力を身につける
理科の勉強法|2分野で出題されやすいのは「観察」に関する問題
夏休み・冬休み・春休みの勉強方法
夏休み・冬休み・春休みの勉強方法
成績の伸びが実感できないとき、成績が伸びるまで頑張ろう
休み期間の勉強は、数学・英語が最優先!
高校受験に向けて
塾を選ぶか、自宅学習を選ぶか。入試本番まで「残り1年」の選択。
「口コミ」に頼らない塾選びとは
高校受験に備えるために、わかりやすい参考書や問題集を選ぶ。
中3の秋以降の成績は、夏休みの勉強で大きく左右される。
内申書や面接も考慮すると、実技4教科(副教科)も普段から手を抜かずに!
高校受験直前、偏差値30台・40台の人は、どの部分を集中的に学ぶべきか
高校受験直前、授業が終わっていない範囲はどう対応するか
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