理科の授業では、2分野においても、1分野の「実験」と同様に、実際に「観察」という形の体験学習を行うことで、教科書の文字だけでは分かりにくい内容の事を理解できるようにするという意味があります。そしてこれらの問題は、応用的な問題としてよくテストでも出題されます。 しかしながら、授業で、実際に観察を行う学習は、2分野に関してはかなり限定的にならざるを得ず、1分野の実験のように理科室の設備で出来るような観察は、岩石の種類の観察とか、植物の仕組みについての観察などかなり限定的なものです。というのは、2分野の太陽系に関する事柄などの天文学の分野や、あるいは気象・天気に関する分野などは、時間的な制約や、学校の設備では観察が困難なことが多かったりするものです(一つの例として、例えば太陽の軌道などについて実験道具を用いて一日中観察しているような学校はほとんどないけれども、テストでは、円形の実験道具を用いて一日中観察した場合などについて問われるような事が多かったりします。)。従って、これらの分野での観察学習を行っている学校はほとんどないものと思います。もし仮にそうした観察があるとすれば、模型を使って教師が授業で説明していく形で以って観察に代えているものだろうと思います。 従って、テストや高校入試では、1分野の実験に関する学習は、実際に授業の実験の学習で行った事を覚えていれば、実験結果についてそのまま問われたりする事も多いので、実際にテストで問われそうな実験内容についても想定しやすく、それだけ問題に対応しやすいのですが、2分野の場合は、実際には観察していないような事について、授業の解説や教科書の文章などをみながら、「このような観察をすればどのような結果が得られる」という事を、自分では観察していないことであっても、「このような観察をすればどのような結果が得られるのかという内容が、入試で出題される」ということを、パターンをつかむことが大切です。実際のところは、ワークブックや問題集などを使ったほうが、問われやすい観察などについてのパターンを把握する事ができるものと思います。ただし、1分野のように計算を要する問題が少なく、社会のように用語の暗記でかなり対応できることが、2分野の学習のやりやすさでもあるので、2分野の勉強はおろそかにしないほうが何かと楽になると思います。 なお、気象や宇宙、あるいは古代の地層などについては、日常では見ることが出来ない現象を対象にした学習なので、実感がつかみにくい内容ですが、それらの分野については、例えばテレビの科学系のテーマを取り扱った番組では非常に興味深い内容のものが映像として紹介されている例もあるので、関心を深めるという意味ではテレビ番組の活用も大切に成るものと思います。
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