ここで、受験勉強において、参考書と問題集をどのように使い分けるのかということを考えていきたいと思います。 参考書は、受験に必要な知識をまとめた本であるのに対し、問題集は、問題を解く事に慣れるための本です。日常の学習でいえば、参考書は資料集のよう役割を果たし、問題集がワークのような役割を果たす事になります。 まず、学校の授業を9割方理解できる人は、参考書をつかわずに問題集だけで受験勉強をすることもできると思います。このような人は、受験に必要な知識がすでに身についているので、あとは、問題を解く事に慣れるために、問題集を使って、問題を繰り返し解く事が大切です。 一方、受験に必要な知識が完全に身についていない人、学校のテストで上位の成績を取る事が困難になっている人の場合には、まずは参考書で知識を身につけることが重要です。ただし、参考書で知識を身につけただけでは、その知識を、実際の問題を解く事に結びつけることが難しいので、参考書を読んだ後で、問題集で基本的な問題を着実に解いていくということも忘れずに行う事が大切です。 また、参考書のような解説の部分と問題集のような問題演習の部分の両方のページが設けられている受験対策本も存在します。これらの受験対策本は、少々分厚い本ではありますが、活用する価値が十分にあると思います。また、志望する学校の過去問題については、入試本番までに確実に解けるようにしておきましょう。
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